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ニッケイ新聞 2009年4月28日付け

 サンパウロ市証券取引所のBovespaの方では五年前から指を立てて叫ぶようなセリ取引は廃止され、すべて電子取引に。しかし、先物取引所の方では今でも活発に行われており、なかなか生で見ることがない光景に、商議所一行も興味深そうに眺めていた。株に疎い記者が解説を聞こうとJAPAN・DESKの高山直巳代表に電話取材したところ、「かつてはIMFから借金していたが、今では逆に融資供給国に。鳥インフルエンザや狂牛病の時は、ブラジルはむしろ株価を伸ばした。今回の豚インフルエンザではどうなるか、展開が注目される」と見所を指南。
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 ブラジル彫刻美術館(ヨーロッパ通り218)で開催中の豊田豊さん回顧展。豊田さんによれば、初日の十四日だけで約五百人が訪れたという。同展は五月六日まで開催。また、当日菅井エミリアさんが豊田作品の世界をテーマに披露した舞踏が好評だったことから、五月二日午後八時過ぎから同所で再演することが決まったそうだ。
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 二十三日行われた県連代表者会議。最後に「日系人の寄付行動」に関するアンケートが配られた。日本で大学院博士課程に在籍する七十三歳の男性の呼びかけによるもので、互助精神をもつ日本人をルーツに持つ日系人のボランティア意識を調査するのが目的。すでにハワイ、カナダで調査を行なっており、助け合い精神が希薄になった日本人に結果を見てもらいたい!?