ニッケイ新聞 2009年4月29日付け
かつての姿に生まれ変わりつつある旧神戸移住センター。落成式は六月になりそうだという。
ブラジルをはじめ多くの移民が日本最後の日々を過ごした場所。その再整備事業にあたっては、兵庫県から関係者が訪れコロニアに資金協力を要請した。その募金運動が今月末に締め切られる。
ブラジル側窓口の県連、文協によれば、それぞれ四万レアルほどが集まっているという。ベレンやノロエステなどからもまとめて届いたそうだ。代行するカワサキ社が受けた分を加えれば、目標額は難しいかもしれないが、かなりの金額が集まっただろう。
寄付者または希望する名が、改修なった建物の中に刻まれる。先日知人から寄付の代行を頼まれたが、彼が望んだのは自身の名でなく、移住を決めた父親の名前だった。
あと二日、どれだけの心意気が集まるだろう。今から楽しみだ。(ま)