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豚インフルエンザ=感染国さらに7カ国=隔離罹患被疑者が20人に
ニッケイ新聞 2009年4月30日付け
国家衛生監督庁(Anvisa)は二十八日、豚インフルエンザの感染被疑者監視を、これまでメキシコと米国、カナダからの到着便に集中していたが、さらにスペインや英国、イスラエル、ニュージランド、オーストリア、ドイツ、コスタリカへも拡大すると発表したことを二十九日付けフォーリャ紙が報じた。
世界保健機関(WHO)は二十九日、警戒レベルを五に引き上げるかについて検討する。保健省は二十八日までに発病地域から帰国した二十人が、感染症状を呈したとして隔離した。
感染地域から飛来する航空機の添乗員は着陸前、乗客の健康状態を調べ空港管制塔へ連絡する。感染の疑いがある乗客は、空港から病院へ直行となる可能性もある。同地域から来た航空機トイレの排便固形物は、空港内で殺菌処理をする。
一方、家庭常備用として特効薬タミフルやレレンザの購入希望者が、薬局に殺到している。コールセンターは一日中、タミフルの注文で電話が鳴りっ放し。薬局はどこも同薬が売り切れで、嬉しい悲鳴を上げている。
衛生当局や病院は医師の処方もなく、予防薬として服用することを戒めた。もしも保菌していた場合、ウイルスに抵抗力を与える可能性が懸念されるからだ。
普段から豚インフルに罹患しないようタミフルを予防用に飲みつけると、本番に特効薬が効かなくなる。感染地域に旅行をしなかった人や同地域からの帰国者と接触がなかった人は、服用しないほうがよい。
豚インフルは、観光業界と精肉業界で意外な影響を及ぼしている。ロシアは、米国からの豚肉に限らず牛肉や鶏肉の輸入を禁じた。金融市場では、旅行社と航空会社の株が下落。反面笑いが止まらないのは、製薬会社だ。マスクもフル生産で追いつかない有様。