ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

パラー州=MSTが大部隊に=土塁築き武装し戦闘態勢

ニッケイ新聞 2009年5月5日付け

 Incra(農地改革院)は二日、パラー州南部と南西部に展開するMST(農地占拠運動)メンバーが、勧誘してもいないのに男性だけで一万五千人の大部隊へ膨れ上がったと三日付けエスタード紙が報じた。
 また同地方における傷害事件も、メンバーの増員に比例して増加。大農場を巡る土地係争も、同州が全国一。同グループへ合流した人たちは、都市の周辺に住む低所得者で生産者ではない。MSTの他に同グループ後援で、農村労働者労組も共闘に加わっている。
 MSTは同州に銀行家ダニエル・ダンタス氏が所有する農場を始め、十五農場を占拠し掘っ立て小屋を設営。農場の入り口には土塁を築き、MSTが銃撃戦に備えている。エスピリットサント州では、八人が被弾。
 地方都市では、MSTの数に押され、軍警の力では都市防衛もままならない。軍警の発砲は禁じられ、襲撃を受けたら本部へ連絡するだけなので、MSTからは軽視されているようだ。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button