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伯中貿易が不況克服=主要取引は米国から中国へ

ニッケイ新聞 2009年5月6日付け

 産業開発省は四日、四月の貿易収支が三十七億千二百万ドルの黒字と発表したことを五日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。輸出が百二十三億二千二百万ドル、輸入が八十六億千万ドルであった。
 四月の貿易黒字で目立つのは、中国がブラジルの主要貿易国となっていること。ブラジルから大豆や鉄鉱石、パルプ、鉄鋼品などの買い付けが七六・四%も増えた。ブラジルの主要輸出先が長年、米国であったのが中国に移った歴史的転換期といえそうだ。
 〇九年四カ月の貿易黒字は、六十七億二千二百万ドル。世界的不況で喘ぐ中、前年同期比で四九・四%増の成長振り。その牽引車は中国。
 今後この傾向が定着するかは、米経済の回復振りを見ないと尚早発言になる。ブラジルとの貿易が急増しているのは、中国のほかに台湾や韓国、インドネシアも同様。