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25デ・マルソ街=露天商また戻る=兵糧攻めにあう底辺層

ニッケイ新聞 2009年5月7日付け

 25・デ・マルソ街の舗道から露天商を一掃したが、一息ついたのは僅か一日。翌五日には軍警百人の出動に関わらず、一進一退の露天商が出没と六日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 追い払われて戻ってきた露天商は全部ではないが、危険を冒して進出すると立地の占有権が発生するらしい。踏まれても挫けない雑草のような露天商の生命力は、衰えることがないようだ。
 露天商は戦術に負けたが、戦略に負けたのではないと、帝国陸軍のようなことをいう。露天商らは、シリス(風呂敷の四つ隅にヒモを結び、咄嗟に逃げられる方式)や駅弁式の新しい戦術で繰り出している。
 大きな買い物袋を提げて、買出しに来る地方からの仕入れ客に化ける戦術も、これから増える。実用新案は次々、生まれる。露天の立地はラデイラ・ポルト・ジェラルと25街の角地が一等地とされる。

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