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GMとうもろこし=在来との混合出荷=やがて純在来種なくなる?

ニッケイ新聞 2009年5月12日付け

 フォーリャ紙がパラナ州の遺伝子組み替え(GM)トウモロコシ第一号生産地を訪れたところ、在来種とGM種の植付け場所や収納、輸送面で、きちんとした管理がなされていない事が判明と十日付け同紙が報じた。生産地では、GM種の畑から飛んだ花粉での従来種のGM化や、混合出荷などにより様々な問題が起きそうだ。
 バイオ安全法ではGM種の安全は保証済みというが、同二種の管理監督は行なわれるべきであった。農務省と生産者は、責任をなすり合い、原料管理担当の農産加工業協会も、生産物の物流は関係がないという。
 GMの管理不在は、農産物や加工品輸入国との間の問題も生じさせる。しかし、農務省はGM管理を「不要な贅沢」と一蹴。大豆で起きた従来種のGM化が起きれば、トウモロコシにも純在来種や純GM種がなくなる。