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南大河州知事が窮地に=Veja記事で追及再び=裏金工作や選挙資金流用

ニッケイ新聞 2009年5月13日付け

 イエダ・クルシウス南大河州知事の裏金工作や選挙資金での個人邸宅購入を裏付けるテープについてVeja誌五月十三日号が報道後、州内の緊張が高まってきている。
 Veja誌記事は、〇六年の知事選参謀で顧問の故マルセロ・カヴァウカンテ氏と、選挙資金調達役のライール・フェルスト容疑者との会話を、カヴァウカンテ氏未亡人に確認して報じたもの。
 九日からは各紙も一斉に扱い始めたイエダ知事を巡る不正事件は、十一日に州弁護士会が連邦検察庁への捜査請求提出、十二日に州議会でのCPI(審議委員会)設置請求と、急展開中。〇七年の就任以来、副知事からの不正告発や州交通局を巡る公金横領などで揺れ続けたイエダ政権は、再び窮地に立っている。
 問題のテープは、交通局公金横領事件のフェルスト容疑者が、事件の責任者は州政府内の人間である事を明らかにするため、検察当局に提出。裏帳簿の裏帳簿まであった証拠もある他、選挙資金の流れへの疑問は、故カヴァウカンテ氏も未亡人に漏らしていたようだ。
 例えば、煙草製造会社二社からの各二〇万レアルの企業献金。四〇万レアルをカヴァウカンテ氏から受取った直後、イエダ知事の夫カルロス・クルシウス氏が、支払いを待つ業者に「金がないからもう少し待って欲しい」と発言。
 「金なら今渡した」との同氏の抗議に、知事が「古い借金から返していく必要がある」と釈明。その後知事夫妻が新居を購入したのを見た同氏は、献金は新居購入に使われたと語ったと言う。
 選挙資金報告書に出てこない企業献金の一例だが、テープの存在を〇八年十一月に知らされたカヴァウカンテ氏は、うつになり飲酒も始まった。一月に当局からテープの事を聞かれ、公判出席にも同意していた同氏は、公判二週間前の二月十七日に遺体で発見された。
 イエダ知事は、テープは自分を陥れるためのもので、ファルスト容疑者やカヴァウカンテ氏未亡人の発言は信憑性がないと言うが、同未亡人の手には別のテープもあると十二日付エスタード紙。フォーリャ紙も、イエダ知事のブラジル民主社会党は、来年の知事選にはブラジル民主運動党候補支援を表明と報じた。

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