ニッケイ新聞 2009年5月13日付け
ルーラ大統領は今週、新型インフルで豚肉輸出が落ち込んだことで、売り込みのため今週にも中国訪問を予定と十一日付けヴァロール紙が報じた。中国の産業開発銀行(CDB)は最近、ブラジルとの通商拡大を意図している。
しかし、盛り上がりながら中々決着しないのが、伯中合弁企業で製造した航空機の中国政府への売り込みとペトロブラスの中国本土での原油の採掘だ。
胡錦涛首席が二〇〇四年に来伯し、両国の貿易額は二〇〇六年の九十億ドルから二〇〇八年は三百六十九億ドルへ急増。今回の訪中には、中国の対伯投資計画もある。
訪中団一行は到着後、三班に分かれる。政治家と接触するルーラ班と事業家の経済使節団、投資を招くマンテガ班。財務相は、CDBのブラジル進出を促す。