ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 決算に明暗二分が=消費密着産業は全般に好調

決算に明暗二分が=消費密着産業は全般に好調

ニッケイ新聞 2009年5月13日付け

 各企業が発表した第1四半期の決算報告によれば、金融危機が産業界を明暗で二分したと十日付けヴァロール紙が報じた。明は消費に密着した業界、暗はコモディティ関係企業と基幹関係企業のようだ。
 鉄鋼ジェルダウのアンドレ・G・ヨハンピーター社長によれば、売り上げは前年同期比二二%減、同社は五千三百三十万レアルの赤字を出した。ヴァーレも同様。
 一方、消費関係企業では、飲料のAmBevの売り上げが、前年同期比一一%増。衣料のエーリングは、前年同期比三二・七%増。
 IBMEC大学のオットー・ノガミ教授によれば、消費者は自動車や不動産のような大きな楽しみを後回しにして、小さな楽しみを優先したと見ている。買い物が、全般に少額となったという。雇用不安を背景に消費者は必需品の購入に走り、趣向品の見送りが目立ったと見ている。