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新型インフル=未知の敵に油断禁物=保健相が大統領発言で警告
ニッケイ新聞 2009年5月14日付け
テンポロン保健相は十二日、ルーラ大統領は「新型インフルは、いうほど怖くはないようだ」と発言したものの、政府の立場としてはまだ要警戒状態にあるとして注意を喚起したと十三日付けエスタード紙が報じた。
上院の公聴会での発言で、新型インフルの実態はまだ解明しきれておらず、早い時期に安易な予想をすることは慎むべきだと言及。G1サイトによれば、十三日現在の真性患者は八人で、被疑者三十七人、観察下にある者三十九人。感染経路はまだ限られている。
保健相は、世界的動向として、新型インフルの発生確認当時六%だった死亡率は一・一%に低下し、肺炎などに至る重症例も少なくなったとしつつ、今後の動向は不明なので、当面は警戒態勢を緩めるべきではないとも語った。