ニッケイ新聞 2009年5月16日付け
USDA(米農務省)は十二日、二〇〇九年から二〇一〇年における国際経済の回復で、穀物需要が年末から増える見込みと発表したことを十三日付けヴァロール紙が報じた。トウモロコシと小麦、大豆の三大コモディティは、過去三年で最も市場が過熱すると見ているようだ。
南半球の収穫が終わりつつあるが、相場は金融危機の影響で弱気であった。国際相場の指標となるシカゴ穀物市場では十二日、トレーダたちが世界の動きよりも米国の動向に注目した。世界の需要よりも米国の需要が、関心の的らしい。
米国のトウモロコシ需要は連続三年、供給を大きく上回った。小麦は収穫が、予想を下回った。大豆は南米の干ばつと米国の需要増で相場は高値を維持した。
米国の大豆在庫が少ないことと、中国の大豆注文が予想より少ないことで、大豆市場で大きな動きが起きそうだと注目している。