ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 大統領アラブ訪問=アラブ通商に道開く=ハンド・ブレーキが下りた

大統領アラブ訪問=アラブ通商に道開く=ハンド・ブレーキが下りた

ニッケイ新聞 2009年5月19日付け

 ブラジル経済使節団を引率したルーラ大統領のサウジ・アラビア訪問に同行したマルコ・A・ガルシア大統領顧問は十七日、メルコスル・湾岸諸国六か国との自由貿易協定の実現を目指すブラジル国元首の初訪問であるとの声明を発表と十八日付けエスタード紙が報じた。
 一行には外相と産業開発相、通信相などを同伴。伯アラビア両国は〇八年、前年度比七〇%増の貿易を達成したが、これからは地域単位の通商関係を石油産業や鉄鋼品、工業技術、アグリビジネスの分野で達成したいと大統領は述べた。
 今回のルーラ大統領訪問により、メルコスルと湾岸諸国間の障害が取り除かれ、今後の発展の可能性が見えてきた。これまで、ベネズエラなども含めた問題となってきた石油化学事業は、ペトロブラスとサウジ石油化学企業の合弁事業で解消されそうだ。
 両地域の自由貿易協定は〇五年に道が開かれている。しかし、将来に向けた具体的日程の取り決めはできなかった。