ニッケイ新聞 2009年5月20日付け
ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)は十七日午前九時から午後五時にかけて、文協ビルで「第五回文化祭り」を開催し、のべ約六千人が来場するにぎわいを見せた。
今年は隣接するガルボン・ブエノ街を歩行者天国にし、午後一時から「YOSAKOIソーラン・ストリートフェスチ」を開催。
グループ「心響太鼓」の演奏に続き、グループ「一心」、「若葉」、「青春」、「ANBIM」、「ASKA」、「無限」がYOSAKOIソーランを披露した。カンポ・グランデ、クリチーバからも出場した。
この五グループの振り付けを指導したJICAシニアボランティアの嶌原まさ子さんは、「皆通りで披露することは初めてで、通りで踊る日本のYOSAKOIソーランを感じる良い機会になったのではないか」と話す。
音楽、振り付け、衣装、全て各グループで行っているというだけあって、個性あふれた各グループの熱演に、沿道の観衆から大きな拍手が送られていた。
文化祭り実行委員長の嶋尾ジョルジさん(文協第七副会長)も、「YOSAKOIソーランは今年初の試みだが好評でよかった」と感想を語った。
隣接した駐車場では日本食の屋台が出店。文協ビル内ではショーや折り紙・書道などのワークショップ、運動会、生け花展、絵画展、写真展など、ビル全体を使って様々なイベントが並行して行われた。今回は「秋の花」をテーマに、切り紙を用いた橙色の鮮やかな装飾が施された。
嶋尾委員長によれば、今回はイベントの前日に五百人のボランティアが集まって準備が進められ、「去年に比べて大変手際が良かった」という。嶋尾委員長は、「日系人の間だけでなく、日本文化に馴染みのない非日系人の間にもこのイベントを浸透させていきたい」と意気込みを語り、来年は宣伝広報にも力を入れていく考えを示した。