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人気のADESC絵画教室=宮城県人会=140人が個性ゆたかに

ニッケイ新聞 2009年5月20日付け

 ADESC(農協婦人部連合会=内海千代美会長)主催の「こども絵画教室」が十六日、宮城県人会の青葉祭りに合わせて開催され、二歳から十七歳までの子どもたち約百四十人が参加した。子どもたちは絵具、クレヨンを使って一生懸命個性あふれる一枚を描いた。
 午前と午後に分かれて行われ、午前中は講堂に用意した百席が全て埋まる盛況振り。講師は、この道十年の画家五木田綾子さん(33、二世)が務めた。
 五木田さんが少しずつ描く手本を、年齢ごとに分かれて座った子どもたちが真似していくという方法で行われた。「まずは鼻から。ちょっと大きめに書いてね」。次に口もと、指を描きだんだん輪郭ができ、色をのせていった。
 指定されたテーマは年齢によってさまざまで、赤ちゃん、猿、ソルベッチ売りのおじさん、草むらで遊ぶ兄弟、小舟を漕ぐ二人の男性、サンバダンサー。
 クレヨンや絵具、筆、スポンジを使い分け、子どもたちは真剣な様子で個性あふれる作品を描きあげた。
 日本語学校を通じて参加した十歳の三人は「楽しい」と話しながらも、自分の作品に一生懸命。サンパウロ市から参加した鈴木愛理香さん(13、二世)は、「絵を書くのが大好き」と話しながらも、「顔が一番難しい」と悪戦苦闘している様子。
 初めて宮城県人会で絵画教室を開催したADESCの婦人らもスタッフとして活躍した。十七年間、家の光絵画展にブラジルから参加しているが、飯田正子副会長は、「みなさん上手に描きますね」と感心した様子で目を細めていた。
 最後に子どもたちは参加賞をもらい、得意げに自分の絵を見せ合っていた。