ニッケイ新聞 2009年5月22日付け
ホワイト・ハウスは二十日、駐伯米大使としてトーマス・A・シャノン氏(五一)を任命する意向と二十一日付けエスタード紙が報じた。任命は上院の承認を得て正式決定となる。現在は国務省西半球担当官として在任、ラテン・アメリカに関する権威とされる。
米政府で重要視されたのは、テロと麻薬、自由貿易構想、キューバ問題、反米連合対策であった。同氏は、従来の政策をエタノール開発やブラジルを中心とする中南米連合の外交関係へ切り替える考えのようだ。
ブラジルの存在が世界から注目されることで伯米関係はこれから、国際間の指導的役割を果たすと同氏が見ている。同氏は一九八九年、ブラジルの米大使館に特別顧問として在籍し、ポ語に精通している。