ニッケイ新聞 2009年5月26日付け
ブラジル日系老人クラブ連合会(重岡康人会長)は二十三日、第二十四回老ク連ゲートボールふれあい大会(ニッケイ新聞社と共催)をブラジルゲートボール連合コートで開催した。
当日は朝から、白いユニフォームに身を包んだ参加者達が開会を前に運動場のあちこちで練習をしていた。
大会は午前八時、小坂誠実行委員長の開会宣言で幕開け。先亡会員に対して一分間の黙祷後、優勝杯が返還された。重岡会長があいさつに立ち、「遠方から来た人も楽しい思い出となるように過ごして、日頃の練習の成果を発揮してほしい」と参加者を激励した。
当日は、八十歳以上の寿組が十五チーム、七十歳以上の亀組が十七チーム、五十五歳以上の鶴組が四チームの計三十六チーム、二百二十人が出場。
八十六歳以上の参加者には、レアル銀行からの敬老金が贈られ、会場では九十歳以上の十六人に清水オリジオ同行取締役から手渡された。最高齢者はサンベルナルド・カンポ市から自ら運転してきたという九十七歳の宮本信雄さん(みずほ福寿会)。
「プレイボール」の掛け声の下、七つのコートで試合開始。競技はカテゴリー別に争われ、各チーム一試合三十分を三回ずつ戦った。三十分という時間制限と、緊張感からか、参加者たちの表情は真剣そのもの。動きもきびきびと、競技が進むにつれ同じチームの参加者からも励ましの声や野次が飛び始めるにぎやかさだった。
タボン・ダ・セーラから参加したあおぞら会の山下トミさん(80、北海道)は、ゲートボール歴二十五年。「毎日朝八時から十一時まで練習しています。友人とみんなでお話できて楽しいですよ」と話す。
「主将」の腕章をつけチームメイトにも盛んに声援を送っていたサウーデの原口マス子さん(80、熊本)は「ゲートボールは始めると止められない。昨年は優勝したので、今年も優勝したい」。声を張り上げチームを引っ張っていた。
同大会も今年で二十四回目。老ク連事務局長の上原玲子さんによれば、昔はもっと参加者が多かったという。参加者の中では鶴組の人数が一番少なく、亀組、寿組が大半を占めた。二世の参加者も増えてきて、今では二割くらいいるそうだ。
熱戦の結果、寿組はグアラニー桜クラブB、亀組はアルジャ親和会、鶴組はサントアマーロあおぞら会がそれぞれ優勝を果たした。
準優勝、三位のチームは次の通り。【寿組】準優勝=グアラニー桜クラブA、三位=サウーデ老壮部。【亀組】準優勝=グアラニー桜クラブA、三位=ジュンジアイ睦会。【鶴組】準優勝=サウーデ老壮部、三位=アチバイア清流クラブ。