ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
最高裁長官=ルーラ3選はない=お膳立ては共和制に抵触
ニッケイ新聞 2009年5月27日付け
最高裁のメンデス長官は二十五日、PT(労働者党)がルーラ大統領の三選を可能にする国民投票を行なう連邦令補足案をお膳立てしたことで、最高裁がそれを認証する可能性はないと表明したことを二十六日付けエスタード紙が報じた。
同長官はこの考えが共和制の精神に抵触するとして、三選も大統領任期の六年延長もないと否認した。連邦令に定めた民主主義は、あることを決める選挙よりも優先されるというのが最高裁の見方だ。連邦令は政治のルールだという。
ルーラ大統領自身も三選はないと、声明を発表している。それを連立党が数の力で何でもできるとして、連邦令の合憲性改定を国民投票に賭けようとしている。大統領自身は二〇一五年の政権に託し、新たな政見構想を打ち出した。だから二〇一〇年のロウセフ候補は、不変と見ている。