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WTO判事=エレン候補を拒否=国際貿易の専門家に非ず

ニッケイ新聞 2009年5月27日付け

 WTO(世界貿易機関)は二十五日、エレン・G・ノースフリート最高裁前長官のWTO法廷判事候補を取り下げ、メキシコ出身のリカルド・ラミレス弁護士起用を発表と二十六日付けエスタード紙が報じた。WTOは同前長官が同法廷の専門審理である国際貿易と通商について前歴がないと釈明した。
 ブラジルはまた、国際舞台で黒星を取った。ラテン・アメリカ諸国の中に、ブラジルをWTO法廷判事から避けようとする動きがあったようだ。すでにルイス・O・バチスタ氏が八年、同法廷判事を務め、エレン氏が選任されるとブラジル・ヘゲモニーが十六年続くことになる。
 WTOは、世界不況と保護貿易の台頭を懸念していた。エレン候補に対する同件に関する口頭諮問がWTOで行なわれ、国際貿易についての専門家でないことが露見した。同テーマで論説を発表したこともない。

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