ニッケイ新聞 2009年5月30日付け
パラナ州マリンガの日本移民百周年記念事業「パルケ・ド・ジャポン(日本公園)」内に建設が進められていた体育館がほぼ完成し、六月二十二日に落成式を挙行することが決まった。この日は、一年前に皇太子殿下が同公園を訪問された日にあたる。日本公園プロジェクト・マネージャーの富居クリスチーナさん、ボランティアのマルコス・ゴイスさんが案内のため本紙を訪れた。
面積十万平方メートル、うち約五万二千平方メートルが庭園として整備されているマリンガ日本公園。このたび落成する体育館(二千七百平方メートル)への街路「サダオ・イナオカ街」は、一九七三年に姉妹都市提携を結んだ当時の兵庫県加古川市長、稲岡貞男氏への顕彰を込めて名付けられたものだ。
同市は公園造成にあたっても造園技術者の派遣などで協力。公園内には「加古の庭」と名付けられた日本庭園もある。
体育館の落成式典は午前九時に開始。当日は太鼓など日本文化紹介のほか、子供たちに柔道を教える趣向なども計画だ。富居マネージャーは「メダリストを呼ぶことも考えています」と意気込みを見せていた。
式典、イベントは一日をかけて行ない、約四千人の来場を予定している。参加無料。
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同公園ではこのほかにも文化センターの建設が残っており、同日夜には資金集めを兼ねた慈善夕食会が市内ブッフェ・モイーニョ・ベルメーリョで開催される。約六百人の出席を見込んでいるという。