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為替市場=レアル高時代が到来か=ブラジルが駆け込み寺に?

ニッケイ新聞 2009年6月2日付け

 外資の大量流入で商業ドルが、ついに二レアルを割り一・九七レアルにつけたと五月三十日付けフォーリャ紙が報じた。十二月四日の二・五三六レアルを頂点に、累計で二二・三%下げた。〇九年で一五・六%、五月だけで九・七%下げた。
 国外投資家の関心は、一〇・二五%の政策金利を標的とする裁定取引にあると見られる。低金利国で資金調達をして、高利国へ投資する。さらにブラジル経済が、他の国々程減速していないことも魅力だ。
 ブラジル経済は、他国に先立って不況から立ち直ると誰もが思っている。国外投資家が競って国内企業の株式を購入するので、資金調達も容易になっている。
 レアル通貨の高騰は、ブラジル特産のコモディティ下落による後退に対する失地回復と国外で理解されている。レアル通貨の高騰はコモディティの需要がまだ少ないのにも関わらず、下落防止を保証するものと解している。
 金融危機の真最中は、従来の常識で米国債が資産の避難場所と考慮された。その後、国際金融情勢の変化によりドル通貨は、高リスクを伴いドル時代の陰りと認識されるようになった。
 そのような背景からブラジルは十五年にわたり経済が安定し、公債削減、外貨準備も増え、新たな資産の避難場所とされるようになった。米国先物市場からドル資産が引き出され、ブラジルへ向かっている。
 一ドルが一・九七レアルとなったことで、百三十三企業はドル建て債務が三月末と比較して三百三十二億五千四百万レアルも減り、営業益が金利と税金を入れないで二百七十六億七千三百万ドル増えることになる。
 ドル建て債務の筆頭は鉱山が五十二億レアル、鉄鋼が四十八億七千六百万レアル、サービスが四十億レアル、パルプが三十七億レアル、食品が三十七億レアル。債務も減ったが、金融危機によって被った損害も減る。ドルが続落するなら、営業益は増える。

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