ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
米州機構=定例会議が波乱含み=キューバ帰属でOAS暗礁に
ニッケイ新聞 2009年6月3日付け
ホンジュラスで開催の南北米三十四カ国米州機構(OAS)会議は六月一日、準備会合の段階で一九六二年に除外決議をしたキューバ問題の取捨を巡って波乱の様相を呈していると二日付けエスタード紙が報じた。
OAS加盟国のうち二十六か国が除外決議の取り消しを求めたことで、レヴィス・アムセレン米代表は同決議の取り消しに合意の可能性を検討中であると表明した。キューバを除外した当時は、共産主義の浸透が懸念されたからだ。
米政府はキューバ政府による民主政治の実施がなければ、OASへの加入はないと拒んだ。その米政府の考えは、今も変わらない。しかし、加盟国の中には、OASの解散または改革、最悪は脱退を示唆する国もある。
エクアドルのコレア大統領は、OASを廃止し、リオ・グループをそれに代わる新たな南北米機構として設置する案を提唱した。