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PAC中間報告=14%が完成、77%が進行中=官民一体、協力の結晶=産業の基幹工事は着々と=PACは縁の下の立役者

ニッケイ新聞 2009年6月4日付け

 ジウマ・ロウゼフ官房長官は三日、イタマラチーで記者会見し、PAC(経済活性化計画)の第七中間報告書を発表と同日付けヴァロール・オンラインなどが報じた。PACはエネルギーや原油採掘、道路網の増設など産業の基幹設備工事を中心とする国策計画で、四月三十日までに計画の一四%が完成。七七%が進行中で、工程は予定通りに遂行されているとした。工事経過報告には、簡易住宅と上下水道などの工事計画が含まれていない。このうち七%の工事は、その努力が賞賛に値するものであり、二%は再検討を要する状態にあることを明らかにした。

 PACが今年中に投資を予定している二百五億レアルのうち、五月までに七十七億レアルがすでに投資された。〇八年末までに二百七十件の工事が完成し、今年四月までの総計では三百三十五件になると発表された。
 マスコミは先週、PAC計画は三%しか完成していないと報道したが、それは誤報であるとロウセフ官房長官が抗議。
 六月三日までに完成したPAC工事は、次の通りであるという。国道は七十三億レアルを投じて、四千三百キロメートルが完成。鉄道は十二億レアルを投じて、三百五十六キロメートルが完成。他に港湾設備や水路、空港の整備拡張を行った。
 発電所建設は八十一億レアルを投じて、三千七百メガワットの出力を達成。送電は三十九億レアルを投じて、五千百キロメートルの送電線設置を完了した。
 再生可能エネルギー分野では七十三億レアルを投じて、エタノール精製所五十六カ所を建設。
 他にリオデジャネイロ州とセアラー州のガス・パイプラインの増設工事を行った。これは難工事であったが、完成した。これは両州への電気の供給を保証するために不可欠の工事であった。
 生活改善と都市計画の一環で、全国民の家庭電化と水道水の提供を十三州で実施した。これらのPAC計画は連邦政府だけの努力ではなく、州や市の地方自治体と合弁形式による民間協力をも仰いだ。「いわば官民一体による努力の結晶である」と官房長官が結んだ。