残骸や漏れた燃料跡発見=未回収だが事故機と断定=海軍到着待ち捜索本格化
ニッケイ新聞 2009年6月4日付け
五月三十一日に消息を絶ったエールフランス機のものと見られる残骸や燃料跡が、二日、三日に発見され、ブラジル防相は二日、フランス軍広報室が三日に、失踪機のものに間違い無いと発表した。
三日付伯字紙や、三日付G1サイトなどによると、残骸発見はブラジル空軍機によるもので、二日には、金属片や座席、ドラム缶、漏れた燃料跡などが、フェルナンド・デ・ノローニャから約七〇〇キロ、レシフェからは約一二〇〇キロの海域で発見された。
発見情報増加により、二日午前は事故機のものか不明とした国防省も、夕方には、事故機のものとの見解に至っている。
また、同水域から九〇キロ南では三日未明に、直径七メートルと大きめの金属片も見つかり、二〇キロに渡る燃料漏れの跡も確認されている。
残骸回収は三日の海軍船到着を待って行われ、回収物はヘリコプターでフェルナンド・デ・ノローニャに運ばれるが、ブラジルの責任は、残骸や被害者の捜索と回収で、事故原因の解明は、フランス政府の責任となる。
事故の起きた海域は、天候不順となり易く、事故当日も大きな雷雲が発生していたが、事故機は二三時現在、ナタール付近からは高度を三万七〇〇〇フィート(一一・三キロ)に上げるとの当初の指示に従わず、三万五〇〇〇フィートのまま飛んでいたことも判明。
その後間もなく雷雲に突っ込み乱気流に巻き込まれた同機からは、二三時一〇分に自動制御装置切断や電力供給量低下など、電気系統の異常を表す自動送信メッセージが送られ、一二分と一三分にも、その他の電気系統の故障を知らせる自動送信。最終メッセージは一四分で、急降下や機内の気圧の急速な減圧を示す内容だったという。
生存者救出のため、二日の現場海域ではオランダとフランスの商船三隻が後方支援を務めた。米、仏空軍機も加わっての空からの捜索は三日も継続される他、海軍船到着後は、残骸回収や潜水夫による捜索を開始。フランスからは、タイタニック号事故の現場捜索にも使われた海底探索機(腕付小型潜水艦)が送られ、ブラックボックス回収も含めた原因解明作業も本格化する予定だ。