事故機残骸の回収始まる=エールフランスも絶望宣言=捜索海域は6千平方キロに
ニッケイ新聞 2009年6月5日付け
【既報関連】エールフランス機が消息を絶ってから四日目の四日朝、ブラジル空軍機が新たな残骸を発見すると共に、海軍による回収作業が本格的に始まった。フランスでは同日、エースフランス社が、生存者が見つかる可能性はまず無いと絶望宣言をするなど、同社史上最悪といわれる飛行機事故を巡る動きは新しい局面を迎える事となった。
四日付伯字紙やG1サイト、フォーリャ・オンラインなどによると、四日朝発見の残骸は機体内壁と見られる物を含んでおり、三日に現場海域に到着した海軍船舶が、同日発見の物を含め、回収作業を開始している。
軍の発表によると、三日午後現場海域に到着した海軍船舶は、被災者発見を最優先。このため、三日は残骸を目撃しても回収作業はせずに海域の捜索を行ったが、生存者も遺体も見つからず、ブラジル国防相は三日中に、生存者のいる可能性はなく、遺体回収も困難を極めるだろうとの見通しを発表していた。海軍船舶は、四日からは残骸と遺体の双方を念頭に置いた回収作業を行うという。
回収作業は、六日までに現場海域に到着予定の船舶を含む五隻が担当するが、現場付近は潮の流れが強い所もあり、残骸発見地点も二三〇キロに渡っている。
残骸発見地点が広いことや、スペイン航空機操縦士達が、事故当日、空中での閃光と光る物体が落ちていくのを見たと証言した事などを受け、事故機は空中爆発したと考える専門家もいるが、国防相は、海上には燃料の帯が長く続いており、空中で爆発炎上した可能性は低いと見ている。
原因解明は、フランス政府派遣の五〇人の捜査班が担当するが、捜索地域は、残骸発見個所などから、これまでの九七〇〇平方キロから六〇〇〇平方キロに絞られた。
事故当日の現場付近の天候はかなり荒れていたことは気象情報の記録からも確認されたが、過去の飛行機事故原因では、電気系統を含む機体の故障は二〇・七二%(エアバスでは二六%)、悪天候は五・九五%という。
フランスでは、事故機の外部センサーが凍って機能しなくなっていた可能性や、事故機の速度が不適切だったと指摘する記事も出ているという。