ニッケイ新聞 2009年6月5日付け
コーヒー沸かし器メーカーのブラジルネスプレッソのマルチンス・P・ローザス社長は三日、「コーヒーに寄せるブラジル人の情熱は歴史が語る。美味しいコーヒーの入れ方は、人類にとって永遠の文化」と表現したことを四日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
コーヒー通は、収穫地から焙煎、そして入れ方にまで凝る。ワイン革命に続きコーヒー革命が起きている。取引が行き詰まった時、コーヒーで一服を入れることは、次回戦への気力を養う起爆剤といえそうだ。
おいしい味のコーヒーを入れる新製品が次々に発売され、不況に関係なく売上げを年二〇%増で伸ばしている。仏系のハンドプレッソと西系のタウルスが今年、独自の味を携えて同業界へ参入。
家電店には二十種以上のコーヒー沸かし器が五百レアルから六千七百レアルの価格で並んでいる。一人当りコーヒー年間消費量は、フィンランドやデンマーク、ノルウエーの十三キロをトップに、ドイツの五・八六キロ、ブラジルが五位で五・六四キロだ。