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皇室から感謝のお言葉=百周年写真集の献上に

ニッケイ新聞 2009年6月6日付け

 「くれぐれもよろしく」。ニッケイ新聞が刊行した百周年記念写真集『百年目の肖像』を天皇皇后両陛下、皇太子同妃両殿下、秋篠宮同妃両殿下、黒田家などの皇室に献上していたが、そのような特別なお言葉がニッケイ新聞に伝えられた。
 これは、皇室から「総領事を通して直接伝えて欲しい」と特別に指示され、実際に先月二十一日に大部一秋在聖総領事から伝えられたもの。「これはすごいことですよ」と総領事も驚く。「それだけブラジル日系社会を大事に思われているのではと感じます」という。
 日本の国会図書館にも献本され、礼状が届いている。また、各県人会を通して各県知事や国際交流協会、留守家族会などにも渡され、各地で好評を博している模様だ。
 特に、ブラジル人集住都市に関しては、静岡県では磐田市役所や浜松市役所国際課、愛知県でも豊橋ブラジル協会などに渡されている。
 さらにメディア関係でも共同通信、中国新聞でも書評などの記事が掲載・配信されるなど話題になっている。
 加えて、ブラジル側においてもルーラ大統領、アモリン外相、セーラサンパウロ州知事を初め、昨年までヴィーバ・ジャポンという優れた日本文化普及教育をしていたサンパウロ州教育局長にも献本された。
 写真集を購入したブラジリア在住の富樫祐輔さんからも、編集部宛てに「移民史に残る貴重な出来事の数々を収録した立派な作品です。我が家の家宝の一つとして保存します」との嬉しい便りが届いた。
 この他、購読者や写真集購入者からの読後の感想をしたためた便りが続々と編集部に舞い込んでいる。百周年の輝かしい日々の記録も、いよいよ残部僅少となりつつある。