ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

遺体や残骸回収される=社名が読み取れる部品も=遺族からDNA情報収集へ

ニッケイ新聞 2009年6月9日付け

 五月三十一日に消息を絶ったエールフランス機搭乗者の遺体と残骸が六日、七日に回収され、八日にフェルナンド・デ・ノローニャ島に到着する事となった。
 七日、八日付伯字紙や八日付G1サイトなどによると、六日は、男性二人の遺体と予防接種記録カード入りのリュック、搭乗券入り小型トランク、座席、翼の一部などを回収。七日にも、遺体一四体の他、残骸や遺留品も多く回収された。
 回収された搭乗券や座席は事故機のもので、エールフランスの文字入りの部品なども回収。現場確定やブラックボックス回収への大きな手掛かりを得た事にもなる。
 遺体の状態についての詳細は不明だが、回収地点は事故機が消息を絶ったとされる地点から七〇キロ、フェルナンド・デ・ノローニャから九〇〇キロ、レシフェから一一五〇キロの地点で、伯海軍回収の九体は、男性四人、女性四人、性別不明一人。七日夜八体と発表された仏海軍回収の遺体は、性別の発表もなく、八日にブラジル海軍に渡された時点で七体と訂正されたため、回収遺体総数は一六体となる。
 遺体や残骸回収の知らせは遺族にも伝わり、連邦警察は搭乗日の写真や傷痕など身元確認の決め手となる情報他、DNA情報収集にも着手した。
 事故原因確定はブラックボックスなどの回収を待たないと不能だが、現時点で注目されているのが、機体外部の静的ピトー管と呼ばれるセンサーだ。
 過去の航空機事故でも速度や高度の誤報提示につながり、自動制御装置切断や、急減速、上下動などを起した静的ピトー管の問題は一九九六年から指摘されていた。事故後のエールフランス社も、四月から始めた新型への交換作業加速を指示した。
 事故当日の嵐は機器さえ正常ならば十分通過できたはずというが、悪天候と乱気流に巻き込まれた事故機は、旧式ピトー管に起きた詰まりや凍結により電気系統の故障が連続。手動操縦で立て直せないまま墜落した可能性が高まっている。
 なお、回収された遺体はフェルナンド・デ・ノローニャで検死後、レシフェで身元確認作業に入る一方、残骸はフランスに運ばれて原因解明作業が開始される。

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