ニッケイ新聞 2009年6月9日付け
三月十一日に抽選が行われたメガ・セナの当選者が、賞金を取りに来ておらず、史上最大の忘れ物扱いになりそうだ。サンパウロ州タウバテでくじを買った人物に何が起きたのかは町中の関心事。当選者が二人いたため、一〇〇〇万レアルを超える賞金は山分けとなり、五〇〇万レアル余りを受取る権利があるのだが、十一日までに申し出なければ賞金を受取る権利を失う。ポウパンサなら月三万の利息がつく筈の大型賞金をふいにしようとしているのはどこの誰?
◎
サッカーW杯南米地区予選でブラジル選抜チームが六日、ウルグアイに4対0と快勝。モンテヴィデオでの試合で三三年勝てなかった伝説を破ったブラジルは、現時点で南米トップ。ドゥンガのほっとした顔が浮かぶが、ペナルティー・キックで四点目を上げたカカーは、イタリアのミランからスペインのレアル・マドリードへの移籍が決まり、十日のレシフェでの対パラグアイ戦前の八日、レアル所属の医師らから健康診断を受けている。
◎
五月二十七日にアルゴドインス1ダム決壊が起きたピアウイ州では、別のダムも決壊の危険があるという。決壊したダムから八〇キロの所にあり、五倍の容量を有すピルクルカがそれで、付近の住民は強い雨が降るたびに、決壊が起きるかと不安に慄いている。
◎
新型インフルエンザの真性患者が五日に三人、六日に四人、七日に一人確認され、全部で三六人になった。一日以降の一週間で一六人増えたが、保健省は流行を否定。真性患者数はサンパウロ州一五人、リオ九人、サンタカリーナ五人、トカンチンス三人、マット・グロッソ二人、ミナス、南大河各一人。国内感染は九人、被疑者は四五人だ。