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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年6月9日付け

 ISEC(文化教育連帯協会)とSBPN(ブラジル日本研究者協会)共催で五日、日系子弟への教育に務めた十三人が表彰された。
 移住当時、ポルトガル語が全く分からない子供たちに言葉から教え、心血を注いだ教師らが対象となった。
 自らの経験を披露した非日系の元教師によれば、子供の隣に座り、意味が分からずとも教科書を写させることから始めたという。
 「ナタル(クリスマス)という言葉を教えるにも当時日本の習慣になかったことから、文化の違いを理解させるのに困難を伴った」。
 「毎日働くことから、フェリアード(休日)の意味が分からない子供も多かった」と聞き、苦難の開拓生活に思いを馳せた。
 日系人自身の向学心もさることながら、教育熱心な教師の尽力で今日があると実感した。(裕)