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MEI手続を開始=大事業家の卵が生まれる

ニッケイ新聞 2009年6月10日付け

 全国会計事務所連盟(Fenacon)によれば、個人零細営業者(MEI)合法化無料手続きができる会計事務所が全伯に二万カ所あると五日付け同連盟サイトが報じた。サンパウロ州には五千七百八十二カ所で、サンパウロ市内だけでも二千五百三十三カ所が同手続を行う。
 無料手続を行う事務所一覧表は、同連盟サイト(www.fenacon.org.br)に掲示してある。同事務所は、提出書類や納税法などに関するMEI説明書を配布する。同令は来月一日、発効する。
 政府の計画では、二〇一〇年までに百五十万人の零細営業者を登録する考えだ。ブラジル全土には社会保障院の保護下にないMEI該当者が千万人、サンパウロ州だけで三百五十万人いるとされる。
 正式に登録されると、諸税と福利引当金として五十二レアル一五センターボスから五十七レアル一五センターボスを毎月納める。登録されることで堂々と商売ができ、年金のほかに出産手当や失業手当、医療補助を受けることができる。
 初日はせんべい売りでも、将来は大事業家になる可能性がある。国税庁は、MEIの所得税申告も創案している。MEIは、未来の大物への登竜門だからだ。知恵さえあれば、あらゆる可能性を秘めている法律だ。

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