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村道保全に建設廃材=重量でアスファルトに優る

ニッケイ新聞 2009年6月11日付け

 サンパウロ州ピラシカバ市で先週、建設現場からでる土砂やセメントなどの廃材(エントゥーリョ)を利用して保全作業を行った、村道の開通式が行われたことを十日付けエスタード紙が報じた。建設廃材はサンパウロ市近郊などに不法投棄され、問題となっていたもの。
 サンパウロ州農務局(Codasp)によれば、これを村道保全に起用すると、費用が従来の砂利とアスファルトの半額になることが判明。強度や密度、耐久度で在来工法よりも優ることも証明された。
 村道は、重量車がひんぱんに通る。ピラシカバ市イビチルナ区の一キロメートルで二十日間、耐久試験を行った。その間に二回の豪雨が降ったのに関らず、路面は全く変形しなかった。
 村道の悩みは、雨天の坂道やぬかるみにおける農産物の集荷活動や資材の運搬にある。雨天の難作業は、車両やタイヤの破損や燃油の消費、維持費の特別出費で生産者の負担となる。村道の改修は農産物の品質維持にも繋がる。

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