ニッケイ新聞 2009年6月16日付け
ジョゼ・ジルセウ前官房長官は十三日、政府与党の大統領候補と目されるロウセフ官房長官の地方自治体レベルの根回しで「ジルセウ健在」をアピールと十四日付けフォーリャ紙が報じた。
疎遠となっていた地方部との関係強化とロウセフ選挙対策本部の設置、PT(労働者党)政権獲得前の態勢再現で、同前長官は二月からサンパウロ州と首都を除く十八州を訪問。
最近は専ら連立党PMDB(民主運動党)との関係強化に力を入れ、サンタカタリーナ州やパラナ州、エスピリトサント州、ミナス州を歴訪した。両党の連立関係を確立するため、ネジを締める必要があるという。
表舞台からは降りたが、〇二年にPT政権の誕生に漕ぎ付けた影の立役者であることに変りはない。次はロウセフ大統領誕生の里親、もしくはロウセフ連立政権を束ねる保証人かもしれない。