報道に卒業証書不要＝最高裁決定で報道界２分

ニッケイ新聞　２００９年６月１９日付け

　最高裁は十七日、新聞記者に卒業証書を求めた法令九七二号の廃止を決めたことを十八日付けフォーリャ紙が報じた。報道分野では、報道管制の解除に次ぐ重大決定として受止められた。
　同令の廃止を不服とし、検察庁や出版協会、労組が即時、異議を申し立てた。ジウマール・メンデス長官は「美味い料理をつくるのに、料理大学の卒業証書は不要」と抗弁。卒業証書が必要なのは、科学的根拠を要する業種のみとすることを同長官が説明した。
　最高裁決定でマスコミは、反対派のＡＢＩ（出版協会）と賛成派のＡＮＪ（報道協会）に二分した。ＡＢＩは報道に文化と尊厳を求め、ＡＮＪは卒業証書が報道の絶対必要条件ではないと主張。