ニッケイ新聞 2009年6月19日付け
シーロ・ゴーメス下議(PSB=社会党)は十七日、同下議がサンパウロ州知事選へ立候補するという噂話を「しゃべりすぎ」だと否定したことを十八日付けフォーリャ紙が報じた。ルーラ大統領は自分の評判がよいことで、ロウセフ官房長官にも評判のお裾分けができると勘違いし、同下議にもサンパウロ州知事選を薦めたという。
同下議はチャンスが到来すれば、また大統領選に出馬すると述べ、知事選に興味のないことを示唆した。PT(労働者党)サンパウロ州支部では、同下議をよそ者と見ているので可能性は低いようだ。しかし、PTではサンパウロ州知事選への人選が、まだ決まっていない。
同下議は、自分の選挙地盤と支持票を、今回はロウセフ官房長官に提供する意向であることを表明。「ルーラ支持率は大統領個人のもの。PTは個性豊かな人間の集合体だから、大統領の七光りで誰かが出世することはない」と同下議が否定。