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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年6月20日付け

 ブラジル中西部日伯協会連合会の六月の会報で、非日系人のサーラ・マウアさんの日本語の作文が紹介されていて、興味深く読んだ。
 スペインから移民した曾祖父母と、レバノンから第二次大戦中に移ってきたユダヤ人の祖父母を持つ、と自分のルーツを辿っている。
 二つの国と縁があり、日本語を学ぶブラジル人―とは、移民国家ならでは。
 「日本人百周年記念作文コンクール」に応募するのに、自分は日本とは関係がないが、移民の子孫として、家族の軌跡をしっかり調べてみる気になったのかもしれない。
 「かぞくのゆらいはとてもすばらしくて大切…しらべてよかった」と纏めているが、移民の子孫ならでは感じる強い気持ちなのだろう。
 百周年を機に、日系に関わらずルーツを大事にする心が高まったのは嬉しいことだ。  (親)