ニッケイ新聞 2009年6月26日付け
JETROサンパウロセンター(佐々木光事務所長)は、日本食品の輸出促進を図ることを目的として、日本へ派遣する食品貿易業者を募集している。
募集人員は若干名で、十月下旬から十一月初旬をめどに一週間程度、地方の中小企業を訪問する。航空券、現地での移動、宿泊にかかる費用などは、JETROの規定に基づいて支給される。
兵藤栄寿・広報担当部長が本紙に来社して行った説明によれば、同派遣事業は日本政府の景気対策の一環。地方の中小企業への派遣となる。ヨーロッパや北米など世界から募集を募り、大規模に行われるのは今回が初めて。南米からはブラジルでのみ募集となる。
「ここ二年くらいで、サンパウロ市内に日本食レストランが六百店に急増したと言われており、また海苔や酒、わさびなどの食品消費も増加している。必要性が高まっているこの時期を生かし、日本の中小企業の輸出に繋げたい」と説明。
主に地元で生産している酒、調味料、産品の菓子類、漬物、佃煮などの買い付けを目的としているが、「地元業者との意見交換の場にもできれば」と兵藤さん。
応募に必要な要件は、国内に拠点を有し、法人等の登記が成されていること。また、現在日本食品の輸入実績があること。現地では通訳がつくので、日本語能力は考慮しない。
応募は、申請書など必要な書類を七月十五日正午(必着)までに持参、又は郵送。申請書、同事業についての問い合わせはJETRO(11・3141・0788/金子サンドラまたは兵藤)まで。