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■ひとマチ点描■間に合わなかった百周年Tシャツ

ニッケイ新聞 2009年6月26日付け

 昨年の日本移民百周年、ブラジルの代名詞と言っても過言ではないカーニバルで日本移民がテーマにされるなど大盛り上がりだったが、表に紹介されなかったものもたくさんあった。
 そのうちの驚くべき一つが、ブラジル郵便公社が製作した「日本移民百周年Tシャツ」(=写真)だ。この真っ赤なTシャツ、実はサンパウロ市の百周年記念式典に間に合わず、大々的にお披露目されなかったというもの。
 中央に百周年切手、ブラジルカラーの黄と緑色の和傘と箸、盆踊り、金閣寺をあしらった斬新なデザイン。
 「ブラジリア(政府)から指示を受けて作ったんですが、在庫が半分以上残ってしまった」と残念がる担当者。現在、リベルダーデ大通り692番の郵便局で1300枚が日の出、ならぬ日の目を見るのを待っている。
 ちなみに今年は伯仏友好年だが、「同じような話は全くない」(担当者)といい、稀な企画だったよう。日本へのお土産やコレクションにしたい1枚。20レアルで販売中だ。   (親)