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ホンジュラス=クーデターが勃発=伯米等は旧政権復帰要求

ニッケイ新聞 2009年6月30日付け

 ホンジュラスのマヌエル・セラヤ大統領は二十八日、大統領再選を禁止する憲法改正のための制憲議会開催の是非を問う国民投票を予定していた日に軍部のクーデターによって失脚させられたと二十九日付けフォーリャ紙が報じた。
 同国の最高裁は、国民投票を違憲と判断し、軍と議会も同調していた。議会では二十五日付けの同大統領の辞任声明を朗読した。しかし、同大統領は辞任を否定、声明は捏造だと反論。最高裁と議会が仕組んだ無血クーデターであったようだ。
 同国で政情不安が起きた原因は、同大統領が画策した制憲議会の設置。与党によれば、制憲議会の設置を禁じる法律はないという。貧困層七〇%を代弁する政府は、国民投票に是非を訴えた。
 一方、軍部は大統領が最高裁の裁決に従わないから拘束したという。ブラジルや米国、ベネズエラなどの政府は直ちに、革命政権を否認。中南米諸国は、同大統領の復権を要求した。
 大統領は就寝中の早朝、革命軍によって拘束されパジャマ姿のまま大統領官邸からコスタリカへ連行された。同大統領を失脚させた最高裁と議会は、十一月の総選挙で選ばれた新大統領が就任する一〇年一月末までは、臨時政権が政治の指揮を採ると宣言。
 臨時大統領にはロベルト・ミチェレッチ議長が指名された。臨時大統領は記者会見に臨んで、四十八時間の非常事態を宣言。クーデターは一切の武力を行使しない、軍部は最高裁の命令に従うと声明を発表した。
 セラヤ大統領は、軍部の支援に支えられた政治謀反であると訴えた。二十九日からニカラグアで開催される中米首脳会議には、ホンジュラスの正式代表として出席する意向を表明した。
 臨時政府は、セラヤ大統領が現議会に代わる憲政議会を設立し、議会や地方自治体を同大統領の一派で固め、憲法改正による永久政権を構築する考えだと訴えた。同国の法律では、大統領経験者は再度、大統領選に立候補ができないからだ。

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