ニッケイ新聞 2009年6月30日付け
穀類の国際相場が下落したことでサンパウロ州のトウモロコシ生産者は、面積当り収量の多い遺伝子組み換え(GM)トウモロコシで挽回を図ろうとしていると二十四日付けエスタード紙が報じた。
イタベーバで五月に開催された農畜産展では、GM種トウモロコシや小麦、大豆、フェイジョンの話題で持ちきりであった。GM種は、在来種と混合受粉しないため八百米引き離すなどの規則が義務づけられている。
ブラジルでは〇七年と〇八年、二つの特性を有する六種のGMトウモロコシが作付け許可となった。同種は農薬や人件費、農機具のコスト削減や見かけが良い、収量が多いなどで評判がよい。
但し種子が需要に応じきれないため、注文の三〇%しか手に入らない難点がある。