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「日系社会の基盤作った」=文協=白寿者表彰30人を祝福=百歳矢野さん元気に謝辞

ニッケイ新聞 2009年6月30日付け

 ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)が主催する「白寿者表彰式」が二十八日午前、文協大講堂で行われた。今年表彰を受けた白寿以上は三十人。当日は本人五人と代理の家族ら計二十五人が出席し、賑やかに慶祝された。国際交流基金サンパウロ日本文化センターの内山直明所長、レアル銀行の清水オリジオ取締役らも列席した。
 木多会長は「日本を離れブラジルで開拓して、家族の中心の存在ながら日系社会の為に尽力されたことが、現在の基盤をなしていると言っても過言ではない」と日本語で祝辞を述べた。
 在聖総領事館の鎌倉由明領事は、「日系子弟は周りより高く評価されている。教育に心血を注いだおかげで、後世に残る偉大な功績」と受賞者を称えた。
 式では九十九歳が十九人、百歳が九人、百一歳が二人、計三十人の名前が読み上げられたあと、一人一人(家族の代理も含め)に表彰状と記念品、金一封が贈られた。
 表彰者を代表して、矢野若江さん(100、広島出身)=サンパウロ市在住=が家族に支えられながらマイクまで歩いていき、はっきりした声で「みなさんおめでとう。息子達も一人前になり神に感謝します。百年間は長いから、何も言えません」と謝辞を述べた。
 松田いしえさん(99、三重出身)=サンパウロ市在住=は「こんなに長生きして嬉しい一日です」と家族に支えられながら元気な様子で答えた。