ニッケイ新聞 2009年6月30日付け
「アロエベラは命の植物」――。三十五年間、アロエの一種であるアロエベラの研究をしている大城晴美オルガさん(64)の著書「アロエベラ―命の植物」(ポルトガル語、二百十四頁)出版記者会見が、十九日午前十時からサンパウロ市レストランで開かれた。
「本当に簡単なことで救われた人がたくさんいる。素晴らしいアロエベラの効能をみなさんに知ってもらいたい」と大城さん。同書は、長年にわたる研究の集大成だ。
大城さんは、約二十年前からアロエベラの成分を使った製品「VITAKING」などを開発、販売しており、五年前からセアラ州のガン病院で使用されている。
「薬ではないので初めは医者も耳を貸してくれなかったが、患者に使用して効果が現れるにつれて評価されるようになった」
ガン病院では主に子供を対象に使用しており、化学療法のために髪が抜ける、口内炎ができる、食欲減退などの副作用を和らげることで治療をスムーズに行えるなどの効果が出ているという。
「苦しみをちょっとだけでも減らせる喜びを感じている」と大城さん。HIVや糖尿病、胃潰瘍、皮膚病、また免疫力低下、老化にも効果があると説明する。
同書では、それらの研究結果や効能のほか、アロエの数千年にまたがる歴史もまとめている。
フランスやイギリスへ出向いて調べ、「紀元前から古代エジプトのミイラの防腐や保存、また治療に使われてきた。アロエはとても強い、万能の植物」と大城さんは話し、正しい知識を身に付けることで、より良い生活を得て欲しい、と意気込んでいた。
同書は五十二レアルでリベルダーデのケンコウボックス(11・3119・0893)、ジャバクアラのBIG SHOPP(3536・6933)で販売中。アロエベラの成分を二十倍に濃縮したVITAKING(健康食品会社TOHO=東宝、本社クリチーバ)なども販売している。
問い合わせは同社(41・3621・2124)、またはサイト(www.toho.com.br)まで。