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大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年6月30日付け

 八百キロの野菜を一日がかりで刻み、塩漬けし、絞って、煮て―。バザーでも人気が高い聖母婦人会名物の福神漬け。その作り方を聞いてビックリ。ビニールに挟んで床に広げた塩漬け野菜に板を敷き、なんとその上に車を何度か徐行させて水分を絞るとか。さらに煮るために巨大鍋十二個を一日フル回転、全工程に四日以上もかかるという手の込みよう。五十年以上、コロニアに愛されているこの伝統を受け継ぐのは現在三代目だが、高齢化が進んでいるとか。次の世代にも何とか残して欲しいもの。
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 ボリビア・コロニア沖縄農牧総合協同組合は、国内生産の少ない小麦を約一万四千ヘクタールの土地で作っている。二〇〇二年八月三十日、同国農務・畜産・僻地開発省はオキナワ村に「ボリビア小麦の首都」とする政令書を授与。同地では毎年八月に、品種紹介など農産展を行なっているそうだ。
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 現在、増築工事を進めているリベルダーデの某仏教寺院であった初七日法要に参列した人の話。読経後の法話で、亡くなった本人が寄進したことに触れるのはさておき、寄進を促すような内容が続き、参列者もウンザリしていたとか。この寺院、一時は夜中も工事の騒音が響き渡り、地域住民からも苦情が出ていただけに、何とも…。