ニッケイ新聞 2009年7月1日付け
曹洞宗南米国際布教総監部による『梅花流詠賛歌特派講習会』がブラジル各所、ペルー(リマ)で開かれるにあたり、来伯した森山佑光特派師範、同総監部の越賀道秀書記、岡島典文研究員の三人が六月二十九日、案内のため来社した。
詠賛歌(ご詠歌)とは、仏教の教えを分かり易く伝えるため節をつけたもので、曹洞、真言各宗で歌われている。
森山師範によれば、詠賛歌の指導を行なう特派師範は日本全国で約五十人。年に二人、開教区のあるハワイ、ブラジルを訪れるという。特派師範の来伯は今回で十二回を数える。
「歌に興味のある人はぜひ来てほしい」と話す。ローマ字で書かれた譜面も用意した。参加者の宗派は問わない。
越賀書記は、国内での曹洞宗の現状を「ブラジル国内に七つの寺があり、エスピリト・サント州イビラス市の禅光寺は自然、地域と密着した寺として注目され、座禅の関心も高い」と説明する。
講習会の日時・場所は次の通り。
モジ(禅源寺、一日)、イタペチニンガ(三、四日)、ポンペイア(六日)、ラビーニャ(七日)、パラナ州ローランジャ(仏心寺、八、九日午前九時)、南大河州ポルト・アレグレ(参禅道場、十一日)、サンパウロ・仏心寺(十五、六日)、ペルー・リマ(参禅道場、十八、九日午後四時)。
ブラジルでの開始時間はローランジャ以外、午前十時から、場所が明記されていない講習会は地元文協。
詳細に関しては、南米別院仏心寺(11・3208・4515/担当・越賀)まで。