ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2009年7月3日付け

 南大河州ポルト・アレグレで行われたサッカーのブラジル杯決勝第二戦は、2対2で終ったが、第一戦を制していたコリンチアンスがインテルナシオナルを下して、三度目の優勝と一〇年のリベルタドーレス杯出場を決めた。セリエBに落ちたコリンチアンスを引き継いだマノ・メーゼス監督は、一年半の間に、〇八年のブラジル杯準優勝、セリエA復活の後、〇九年のサンパウロ州選手権優勝、ブラジル杯優勝を達成。その采配の程を疑問視した人々に腕の確かさを立証した監督と、悔しさをばねにした選手達のコンビが、ブラジル選手権でどんな活躍を見せるかも気になるところだ。
     ◎
 エールフランス機事故の身元確認数が三五人になったと二日付伯字紙が報道。内訳は、ブラジル人が男女各七人、外国籍者は男性九人、女性一二人で、遺族組織の結成や賠償交渉も進展中だ。仏海軍は少なくとも十日まで捜索を継続するが、ブラック・ボックスの電波発信期間も過ぎ、回収はより困難になった。二日に、六四〇片の残骸調査などから事故機は完全体のまま海面に激突したとの見解を発表した仏事故調査当局も、墜落の原因解明はまだと発言している。
     ◎
 クーデター後に夜間外出禁止令発令のホンジュラスでは、セラヤ大統領支持派を制すため、夜集まろうとする人は逮捕状がなくても在宅逮捕できることに。対立色を強める臨時政権が、セラヤ大統領と同伴する南米諸国代表をどう迎えるか。
     ◎
 サンパウロ市インテルラゴスのサーキット場に、ショーやコンサート用の常設舞台が設置される事になった。モルンビーの競技場の七万人を上回る三〇万人収容のイベント会場誕生となり、関係者は完成を心待ちしている。