ニッケイ新聞 2009年7月4日付け
科学の発達で、妊娠中のCT検査などの結果から三次元画像を描き、実物大の胎児の人形を作る技術が開発された。リオ出身のデザイナーによる同プロジェクトはブラジルと英国で披露されたが、母子の絆を強めることを第一義とする英国と、胎児が五体健全かをまず気にするブラジルとの反応の違いがあるようだ。腹壁越しの透視画像ではなく、実物大の人形で体感というのは、母子関係にどんな影響を及ぼすか。
◎
サンパウロ州内の複数の地域では、二日にもテレフォニカのインターネットサービスで問題が発生。Speedy販売禁止などの行政指導を受け、サービス改善への姿勢を問われている最中だけに、消費者の不満は募るばかり。公的には二日午後に起きた問題とされているが、接続が困難、勝手に切れるなどの苦情は日常的。六月二十六日提出の七〇〇〇万レアルをかけての改善報告書の審査官には、再度の問題発生はどう映る?
◎
米州機構事務総長のホセ・ミゲル・インスルサ・サリナス氏がブラジル空軍機で三日にホンジュラス入りした。二日には「臨時政権に対する国際承認など不要」との発言もあった同国だが、ベネズエラは同国向け石油輸出を既に停止。米州機構が決めた七二時間以内のセラヤ氏復権が実現しなければ、六日から米州機構からの除籍と米国の経済支援停止も始まる。週末にセラヤ氏が帰国すれば流血の事態が起こるとの声も聞こえるが…。
◎
カンポス・ド・ジョルドンなど冬の行事が続く地域では、防犯などのための特別体制強化。新型インフルエンザ拡大中の南大河州では、国境地帯の衛生管理や患者対応のための医療体制強化の声もある。うがいや手洗い、換気励行などの一般的風邪対策も忘れずに。