ニッケイ新聞 2009年7月4日付け
サンパウロ市と大阪市が今年姉妹都市提携四十周年を迎えるにあたり、大阪市から「みおつくしの鐘」を模した記念の鐘が贈られることが決定した。九月にサンパウロ市で開催される記念式典で贈呈式を行なう予定。式典にあわせ、現在さまざまな記念イベントの計画が進んでいる。
大阪市のみおつくしの鐘は、昭和三十年に地域婦人団体協議会(現在の地域女性団体協議会)が青少年をまもる愛の鐘建設運動に取り組み、会員の募金を中心に製作したもの。同年五月五日に大阪市に寄付され、旧市庁舎塔に設置された。
青銅製で口径一・二六メートル、全長一・八二メートル、重さ約八百二十五キロ。洋鐘型の梵鐘で日本有数のものだ。
サンパウロに贈られる鐘は、直径四十一・五センチメートル、重さ約三十キロの青銅製。平和と愛のシンボルとされ、同じく「みおつくしの鐘(Sino da Paz)」と名付けられる。
「母の愛」を象徴している大阪の鐘と同じように、今回寄贈される鐘にも子供たちを不良化から守ろうという願いを込め、語呂合わせで「四一五(よいこ)」の四十一・五センチメートルとなった。
設置場所として検討されているのは、リベルダーデ広場。九月四日に予定される四十周年記念式典の中で、贈呈式が行われる。大阪市からも代表団が来伯する予定。
同式典に合わせ、「リベルダーデ大阪フェスティバル」や「音楽親善大使歌謡ショー」などの記念イベントが計画されている。歌謡ショーには、大阪市音楽親善大使の成世昌平さん、作詞家のもず唱平さんなども来伯・参加する予定。