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上院不祥事は闇へ=職員断罪で一件落着か

ニッケイ新聞 2009年7月7日付け

 上院調査委員会は三日、上院の不祥事を上議らの関与には一切触れず、事務局のアガシエル・マイア元局長やジョアン・C・ゾグビ元人事部長のみの背任罪とする結論に至ったと発表したことを四日付けフォーリャ紙が報じた。
 サルネイ上院議長(PMDB=民主運動党)は今週、同二人を提訴するかを決める。犯罪が立件されると、同二人は解雇され年金も失う。
 以前に結成された調査委員会は、六百六十三件の不祥事がサルネイ議長推薦の同二人によって画策されたと報告した。しかし、今回の報告書は上議らの疑惑関与を法的に問題はないが、表現上の問題だとしている。
 同委員会が上院事務局職員十人に、不祥事は誰の命令によるものかを質問したところ、八人が元事務局長と元人事部長と答えた。それで同委員会は、不祥事は同二人の職権乱用と理解した。