ニッケイ新聞 2009年7月7日付け
ブラジル東京農大会(大島正敬会長)は同会創立三十周年と移民百一周年を記念して、八月一日午前九時半から午後四時半まで三重県人会館(Av.Lins de Vasconselos,3352-Vila Mariana)で学術シンポジウムを開催する。大島会長、沖眞一副会長が六月二十九日、案内に本紙を訪れた。
講演会の統一テーマは「食料とエネルギーをめぐる最新技術とブラジル農業への期待」。
東京農大から三人の教授が来伯し、「バイオテクノロジーの現状と将来」(三輪睿太郎教授)、「バイオマスエネルギー変換技術の新展開(仮)」(鈴木昌治教授)、「日本の農学の現状と東京農業大学」(豊原秀和教授)などのテーマで講演するほか、城田リカルド・ピラシカーバ農業大学教授が「ブラジルバイオエネルギーのポテンシャル」、大島正敬会長が「ブラジル東京農大生の移住小史」と題して講演する予定。
東京農業大学では毎年、各国から国際バイオビジネス学科への留学生を受け入れており、ブラジルからの留学生は九八年の開始以来、十九人に上る。日本からも同学科、国際農業開発学科の生徒ら十人ほどが、毎年約一カ月間、ブラジルで研修を行うなど交流事業が続いており、研修先もコーヒー農園やこしょう畑、果樹園など多岐に渡る。
記念シンポジウム開催にあたり、大島会長は「これからの農大を担っていく三人の方々の講演です。ぜひお越しください」と来場を呼びかけた。
2日に慰霊祭
同会ではシンポジウム翌日の二日にグアルーリョス市の農大慰霊碑前(ピッカンソ区サンジューダス市営墓地内)で第三十七回慰霊祭を行なうにあたり、関係者の出席を呼びかけている。
問い合わせは同会(電話=11・2275・0534)まで。