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大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年7月8日付け

 老ク連の書道教室では、二世、三世へ教える際に一工夫。約三千五百年前、中国の殷周時代より秦漢時代頃までに作られた青銅器に鋳込まれた〃象形文字〃「金文」から教え、徐々に現代の書体を教える。指導にあたる若松先生によると、「金文は曲線が多く、装飾的な文字だが、漢字の概念がない人には習いやすい」という。日本でもまだ教えていないコロニア発の指導法。今のところ評判はよいとか。
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 米国シカゴで先月十三、十四の両日、日本祭りが開催され、好評だったとシカゴ新報が報じた。来場者数は八千人。年々認知度があがり、今年は二十社を超える日本企業がスポンサーを申し出たとか。一方、毎年約二十万人近くの来場者を迎える「日本祭り」。今年はスポンサー探しに四苦八苦、予算を二割抑えた主催団体県連からすれば何とも羨ましい話―。
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 二〇〇九年度沖縄タイムス伝統芸能選考会「筝曲の部」新人賞に十八人が選ばれた。そのうちの一人が、ブラジルからの県費留学生新城アンジェリカ・ナオミさん(27)。新城さんは三月に訪日したばかり。ブラジルで三線の教師免許を持つ父親の影響から、舞踊と筝を学んだ。三年前には妹のえみさんが同県費留学生として訪日、同部門新人賞に合格している。受験番号まで妹と同じで「縁を感じていた」とか。